2026.07.24

アクセシビリティ対応済みの教材と未対応の教材、行政のデジタル化方針による違いとは

2026.07.24

教材制作の発注元となる自治体や教育委員会から、行政のデジタル化方針に沿った対応を求められる場面が増えています。改訂のたびに個別対応を重ねると、制作費用と納期の両方が膨らんでしまいます。


大寳たいほう製版株式会社は、教材・学習参考図書の制作に50年以上携わってきた実務経験をもとに、政府の重点計画が示す方針をデジタル教材のアクセシビリティ対応にどう落とし込むかを解説します。

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行政のデジタル化方針とは何か?教材制作に求められる変化

デジタル社会の実現に向けた重点計画とは、政府が毎年閣議決定する、行政のデジタル化を進めるための年次方針です。

2026年7月21日、政府はこの重点計画の変更を閣議決定しました。首相官邸が公表した令和8年7月21日の内閣官房長官記者会見で、この閣議決定が報告されています。

デジタル庁が公表している組織のミッション・ビジョン・バリューでは、2026年現在も誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化がミッションとして掲げられています。この理念は行政サービスに限らず、学校や教育委員会が発注するデジタル教材制作にも波及します。

アクセシビリティ対応とは何か?教材デジタル化で押さえるべき基準

アクセシビリティ対応とは、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もがWeb上の情報や機能を利用できるようにする取り組みです。

高齢者や視覚・聴覚に障害のある利用者など、情報の受け取り方は人によって異なります。

デジタル教材でアクセシビリティ対応を怠ると、紙の教材であれば問題なく伝わっていた情報が、一部の利用者に届かなくなってしまいます。この差を防ぐための国際基準として使われているのが、WCAGです。

WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)とは、Web上のコンテンツをより多くの人が利用できるようにするために策定されたガイドラインです。文字の見やすさや音声読み上げへの対応など、達成レベルに応じた基準が定められています。

デジタル教材でWCAGを踏まえる際は、文字サイズを変更できる仕組み、背景色と文字色のコントラスト比の確保、画像に代替テキストを付ける対応が代表的な項目です。

アクセシビリティ対応でよくある失敗

アクセシビリティ対応でつまずきやすいのは、政策の変更点を把握しないまま従来どおりの仕様で進めてしまう場面と、対応を制作の終盤に後付けしようとする場面です。

前者は納品後に対応の追加要望を受けて仕様変更に追われ、後者はレイアウトや配色を組み直す作業が発生し、当初の納期を超えてしまいます。

もう一つ多いのが、配色の華やかさを優先して背景色と文字色のコントラスト比が基準を満たさなくなる場面や、改訂のたびに担当者の判断で対応を決めてしまい教材ごとに基準がばらつく場面です。

画像に代替テキストを設定しないまま公開すると、音声読み上げソフトを使う利用者に図版の内容が伝わりません。基準をあらかじめ言語化して共有しておくことが、これらの失敗を防ぐ手がかりになります。

教材制作でアクセシビリティ対応を進める具体的な進め方

アクセシビリティ対応を教材制作に落とし込む取り組みのひとつに、マルチデバイス対応があります。マルチデバイス対応とは、パソコン・タブレット・スマートフォンなど画面サイズが異なる端末でも、同じ教材を利用できるようにする仕組みを指します。

紙の教材で培った組版・図版のノウハウを、画面表示のレイアウトに応用する発想も欠かせません。文字と図版の余白バランスや情報の優先順位づけは、紙とデジタルに共通するレイアウトの要点です。

大寳製版株式会社が手がけるデジタルサービスには、アクティブコンテンツ・電子書籍・動画・3D/AR/VRの4種類があり、教材の内容や利用場面に応じた表現形式を選べます。

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大寳製版株式会社には、外国人向けの現場教育を想定し、多言語対応と直感的な理解しやすさを両立させたデジタルマニュアルを手がけたプラスチック成型業の株式会社T様向けの制作実績があります。

教材制作会社が今から準備しておくべきこと

重点計画は毎年見直され、閣議決定のたびに行政のデジタル化に関する方針が更新されます。2026年現在の重点計画も、次回の見直しでさらに踏み込んだ内容へ改定される可能性があります。

教材制作の現場では、改訂のたびにアクセシビリティ対応を見直すのではなく、次回改訂を見据えた基準をあらかじめ整理しておくことが必要です。

行政のデジタル化方針が示す変化を踏まえ、教材制作会社には制作の初期段階からアクセシビリティ対応を組み込む姿勢が求められます。この姿勢は行政向けの案件に限らず、教材制作全体で問われ始めています。

大寳製版株式会社には、学習参考図書の制作に50年以上携わってきた実績があります。

行政のデジタル化方針を踏まえた教材制作をご検討の教育委員会・自治体のご担当者様は、大寳製版株式会社へお気軽にご相談ください。

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株式会社T様(プラスチック成型)

よくある質問

Q. デジタル社会の実現に向けた重点計画とは何ですか?
A. 政府が毎年閣議決定する、行政のデジタル化を進めるための年次方針です。2026年7月21日にも変更が閣議決定されました。デジタル庁は誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化をミッションとして掲げています。
Q. アクセシビリティ対応とは具体的に何を指しますか?
A. 文字サイズの変更、背景色と文字色のコントラスト比の確保、画像への代替テキスト設定など、誰もが情報を利用できるようにする対応を指します。WCAGが国際的な基準として使われています。
Q. WCAGにはどんな基準が定められていますか?
A. 文字の見やすさや音声読み上げへの対応など、達成レベルに応じた具体的な基準が定められています。デジタル教材の制作段階で確認する項目として扱われています。
Q. 教材のアクセシビリティ対応はいつから始めるべきですか?
A. レイアウトや配色を決める前の計画段階から始めます。制作の終盤に追加しようとすると、レイアウトを組み直す手戻りが発生します。
Q. 紙の教材とデジタル教材でアクセシビリティ対応はどう違いますか?
A. 紙の教材は文字サイズや配色を印刷時点で固定しますが、デジタル教材は利用者が文字サイズを変更したり音声読み上げソフトを使ったりできる仕組みが必要です。
Q. 教育委員会や自治体向けの教材制作でアクセシビリティ対応は必須ですか?
A. 2026年時点で一律の義務ではありませんが、行政のデジタル化方針を踏まえた対応を条件に含む発注が増えています。制作前に発注元の要件を確認することが必要です。
Q. マルチデバイス対応とアクセシビリティ対応はどう違いますか?
A. マルチデバイス対応は画面サイズの異なる端末で同じ教材を利用できるようにする対応です。アクセシビリティ対応は年齢や障害の有無にかかわらず情報を利用できるようにする対応で、目的が異なります。
Q. 教材制作会社に相談する前に準備しておくことはありますか?
A. 発注元が求めるアクセシビリティ対応の基準や、対象になる利用者の範囲を整理しておくと、制作会社との仕様のすり合わせがスムーズになります。

※本コラムはAIツールを補助的に活用し、内容の最終確認・編集は担当者が行っています。必要に応じて公表資料・一次情報を確認のうえ掲載しています。

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