2026.08.03

学校向け教材と法人研修コンテンツで、制作の前提はどこまで変わるか。作り分けのポイントを解説

2026.08.03
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学校向けの教材と法人向けの研修コンテンツでは、同じ題材を扱う場合でも紙面や動画の組み立てが変わります。組み立ての違いは内容の難しさではなく、学ぶ範囲と時間の決まり方によって生まれます。

ベネッセコーポレーションとデジタルハリウッドが発表した法人向け人材育成プログラムの連携(2026年7月23日)では、両社が企業を対象に3か月間のDXリーダー養成コースを提供するとしています。

学校向けの教材を手がけてきた事業者が法人向けの人材育成を担う場合、制作を引き受ける側には学校向けと法人向けの両方を扱う場面が出てきます。

大寳たいほう製版株式会社の制作現場から、学校向けのデジタル教材制作と法人向けの研修動画制作で前提がどこまで変わるのか、作り分けのポイントを解説します。

学校向け教材と法人研修コンテンツは何を前提に作られているか?

学校向けの教材は制度が定めた範囲と時間の上に、法人向けの研修コンテンツは各社が抱える業務の課題の上に作られます。学校向けの教材が前提にする制度のひとつが学習指導要領です。

学習指導要領とは、文部科学省が定める教育課程の基準で、各教科で扱う内容とその順序を学年ごとに示したものです(文部科学省が公示した小学校学習指導要領)。

学習に充てる時間も制度で定まっています。文部科学省が示す授業時数等に関する学校教育法施行規則及び学習指導要領の規定には、各教科の標準授業時数と、年間35週以上にわたって授業を計画することが定められています。

法人向けの研修コンテンツには扱う範囲と時間を外から定める制度がありません。2026年現在、何をどこまで教えるかは各社が業務上の課題に応じて決めています。

制作の前提は具体的にどこが違うか?

学校向けと法人向けでは、範囲の決まり方・時間の確保のされ方・学習者の経験の3点で前提が入れ替わります。前提が入れ替わる理由は扱う内容の難しさではなく、学習者が置かれた条件にあります。

学ぶ範囲と順序を誰が決めるか

学校向けの教材では学習指導要領と年間指導計画が学ぶ範囲と順序を定めています。学習者は決められた単元を順に進み、理解が追いつかない箇所は教員が授業のなかで補います。

法人向けの研修では受講者が担当する業務の課題によって、扱う範囲と順序が決まります。2026年現在に公表されている法人向けプログラムでも、自社課題の整理から始まり、業務で解きたい順に内容が並ぶ組み立てが取られています。

学習の時間がどう確保されるか

学校では標準授業時数と時間割によって学習の時間が制度として確保されています。教材は1コマに収まる単位で組み立てられ、扱う分量があらかじめ決まります。

法人向けの研修では時間の確保のされ方が形態によって変わります。3か月間の養成コースのようにまとまった期間を押さえる形もあれば、eラーニングコンテンツ制作のように受講者が業務の合間へ自分で時間を割り当てる形もあります。

制作を始める前にコンテンツがどちらの形態で受講者へ届くかを確かめます。受講者が自分で時間を割り当てる形であれば、1本を短く区切っておくと中断した箇所から再開できます。

学習者が子どもか成人か

法人向けの研修を受けるのは成人で、業務の経験を持った状態で学び始めます。成人の学びを説明する枠組みにアンドラゴジーがあります。

アンドラゴジーとは、マルカム・ノールズが体系化した成人学習理論です。玉川大学によるアンドラゴジーの解説によると、成人は自分の経験を学習に活用し、実務との関連性を重んじて学ぶとされています。

学校向けの教材が新しい知識を順に積み上げる作りであるのに対して、法人向けの研修コンテンツには受講者がすでに持っている経験と結び付ける作りが向きます。

それぞれの制作では何を決めるか?

学校向けと法人向けのどちらでも先に区切りの単位を決め、そのあとで1本の構成と図版の例示を決めます。前提が違う以上、同じ題材でも決め方はそれぞれ別になります。

区切りをどの単位で置くか

学校向けの教材は単元を単位に区切ります。単元の順序は学習指導要領に沿っており、前の単元で学んだ内容を次の単元が受ける並びになっています。

法人向けの研修コンテンツは受講者が担当する業務の課題を単位に区切ります。担当する工程の回だけを選べる並びであれば、受講者は自分の業務に近い内容から手を付けられます。

1本の構成をどう決めるか

1本の長さと分割は配信の形態に合わせて決めます。まとまった時間を確保する集合研修であれば、単元をつないだ長い構成のままでも扱えます。

受講者が業務の合間に開く形では短い単位に区切る作り方が向きます。内容を小さく分けて届ける作り方をマイクロラーニングと呼びます。

マイクロラーニングとは、内容を小さな学習単位に分け、受講者が必要な単元だけを選んで学べるようにする手法です。1本が短ければ担当する工程の回だけを選ぶ受講のしかたにも応えられます。

図版と例示をどこに合わせるか

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学校向けの図版は学年に応じた語彙と抽象度に合わせます。中学年と高学年では読める漢字も理解できる図の複雑さも変わるため、同じ題材でも描き分けます。

法人向けの図版は受講者が業務で扱う対象に合わせます。毎日触れている機械や帳票が図版に登場すれば、受講者は手順を自分の作業に重ねて理解できます。

大寳製版株式会社には製造会社の新人教育に向けたデジタルマニュアルで、作業工程をアニメーションにし、注意点をポップアップで示した制作実績があります。工程の動きを絵で見せる作り方についてはお気軽にご相談ください。

教材制作会社を選ぶとき何を確かめるか?

2026年現在、教材制作会社を選ぶときは学校向けと法人向けの両方の制作実績があるかを確かめておくと、作り分けの相談を進めやすくなります。

片方の制作実績しかない教育コンテンツ制作会社に依頼する場合、制度の説明から打ち合わせが始まります。前提を共有するところに時間を使うと、内容の相談までが長くなってしまいます。

組版・図版・動画のどこまでを一括で引き受けられるかも、あわせて確かめます。工程ごとに担当会社が分かれていると、区切りを決め直すたびに複数社との日程調整が発生してしまいます。

紙面向けに組んだ教材を画面で読める形へ移す作業を、教材のデジタル化と呼びます。教材のデジタル化とは、組版データを画面向けの形式へ変換し、学習者が端末で扱える状態にする作業です。

元の組版データをどこまで活かせるかは、データの作られ方によって変わります。文字と図版が分けて保存されているデータであれば、画面の幅に合わせた組み直しにも元のデータを使えます。

学校向けのデジタル教材制作と法人向けの研修動画制作の両方を頼める相談先を探している場合は、大寳製版株式会社へお問い合わせください。

学校教材と法人向け教育コンテンツの制作は大寳製版株式会社へ

学校向け教材と法人研修コンテンツの違いは、学ぶ範囲と時間を制度が定めているかどうかと、学習者が業務の経験を持っているかどうかにあります。

同じ題材を扱う場合でも区切りと例示を作り分ければ、それぞれの受け手に届く形にできます。作り分けの判断は原稿を書き始める前の打ち合わせで決めておくと、後の書き直しを減らせます。

大寳製版株式会社は1967年の設立以来、教材・学習参考図書の制作で50年以上の実績を重ねてきた教材制作会社です。愛知県春日井市を拠点に、組版・図版から電子書籍・動画・3Dコンテンツまでを手がけています。

学校向けでは子ども向けの地図教材であるキッズレッスン 学習世界地図の改訂で、中学年・高学年に向けた紙面の組版とイラストを大寳製版株式会社が担当しました。

学校向けの教材と法人向けの教育コンテンツをまとめて1社に頼みたいご担当者様は、大寳製版株式会社へお気軽にご相談ください。

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よくある質問

Q. 学校向け教材と法人研修コンテンツでは、制作の前提は何が違いますか?
A. 範囲の決まり方・時間の確保のされ方・学習者の経験の3点が違います。学校向けは制度が範囲と時間を定めますが、法人向けは各社が業務上の課題に応じて決めます。
Q. 学校向けの教材はなぜ範囲と時間が決まっているのですか?
A. 学習指導要領が各教科で扱う内容と順序を示し、標準授業時数が学習に充てる時間を定めているためです。教材は1コマに収まる単位で組み立てられます。
Q. アンドラゴジーとは何ですか?
A. マルカム・ノールズが体系化した成人学習理論です。成人は自分の経験を学習に活用し、実務との関連性を重んじて学ぶとされています。
Q. 法人向けの研修コンテンツはどの単位で区切りますか?
A. 受講者が担当する業務の課題を単位に区切ります。担当する工程の回だけを選べる並びであれば、受講者は自分の業務に近い内容から手を付けられます。
Q. マイクロラーニングとは何ですか?
A. 内容を小さな学習単位に分け、受講者が必要な単元だけを選んで学べるようにする手法です。受講者が業務の合間に自分で時間を割り当てる形態のコンテンツに向いています。
Q. 集合研修向けのコンテンツでも短く区切る必要がありますか?
A. まとまった時間を確保できる形態であれば、単元をつないだ長い構成のままでも扱えます。区切りの細かさは受講者へどの形態で届くかによって決めます。
Q. 学校向けに組んだ教材のデータは法人向けでも活かせますか?
A. 活かせる範囲は元の組版データの作られ方によって変わります。文字と図版が分けて保存されているデータであれば、画面の幅に合わせた組み直しにも元のデータを使えます。
Q. 教材制作会社を選ぶときは何を確かめればよいですか?
A. 学校向けと法人向けの両方の制作実績があるか、組版・図版・動画のどこまでを一括で引き受けられるかを確かめます。工程ごとに担当会社が分かれていると、区切りを決め直すたびに複数社との日程調整が発生します。

※本コラムはAIツールを補助的に活用し、内容の最終確認・編集は担当者が行っています。必要に応じて公表資料・一次情報を確認のうえ掲載しています。

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