最終回では、実際に組版者がどのような業務を行っているかをお伝えいたします。
ざっくり説明するとこのような流れになっています。
では社内作成「長文読解風サンプル」を例に、説明していきましょう。
※弊社内で作成した一例で、全てに当てはまる訳ではありません。出版社様や教科、書籍ごとに仕様は異なります。
・見本組
原稿の指示に従って、文字の配置、フォント、行間、余白設定など依頼者の希望するレイアウトを再現した紙面を作成します。
実はこのサンプル紙面、今まで見ていたものは、「生徒用」で、全てのレイヤーを表示すると、こんなことになっています。
・フォーマット作成
見本組がOKになったら、組版の元となるフォーマットを作成します。共通箇所はマスターページに配置したり、各種スタイルを作成して、本組時にミスなく、効率良く作業を進められる方法を考えます。
また手順を自動化できそうな場合は、プログラマーと相談してスクリプトを作ってもらいます。
・組版作業
準備したフォーマットを使い、原稿通りに紙面を組んでいきます。必要なスタイルやパーツは適宜追加していきます。その際ミスを防ぐため社内校正(内校)は、組版作業者+それ以外の人で2回行います。
・校正戻し
問題の変更や、組版のミスなどを修正します。デジタル検版を使用し、修正箇所や修正した箇所以外に差異がないかを確認します。こちらも2回内校を行います。
そして全ての修正が完了し、版元様よりOKがでたら校了になります。かなりざっくりとしていますが、大体このような流れで組版業務を日々行っています。
組版コラムをご覧いただき、ありがとうございました。これからも、より良い学びを支えるために組版力を向上していきますので、よろしくお願いします!