2026.06.03

CBT対応教材はどう作る?——紙の組版・図版ルールがどこまで通じるかを整理する

2026.06.03
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2027年度から、全国学力・学習状況調査の中学校悉皆調査が全面的にCBT(Computer Based Testing)方式へ移行する予定です(参考:教育業界ニュース ReseEd「全国学力テスト、2026年度の実施要領を通知」)。先行実施は2025年度の中学校理科から始まり、2026年度には英語でも実施されており、教育教材の制作現場にも変化が求められ始めています。

「紙の教材設計ルールはCBTでもそのまま通じるのか」という疑問を持つ担当者も少なくありません。

この記事では、紙の教材とCBT教材の主な違いを整理したうえで、制作上で特に注意すべきポイントをまとめます。

CBT(Computer Based Testing)とは何か

CBTとは、コンピュータやタブレットを使って問題に回答するテスト・試験の形式です。従来の紙のテスト(PBT:Paper Based Testing)と区別する際にこの呼称が使われます。

選択肢をクリックして選ぶ・キーボードで文字を入力する・画像をドラッグして配置するなど、紙では実現しにくい問題形式にも対応できるのが特徴です。

教育現場では、採点の自動化・問題の管理効率化・特別な配慮が必要な生徒への個別対応のしやすさなどが評価され、導入が進んでいます。

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紙の教材とCBT教材で何が変わるか

紙の教材とCBT教材の最大の違いは、読者の“見る環境”が固定されない点です。

紙であれば、設計した通りの文字サイズ・行間・図版の配置がそのまま印刷されます。一方、CBTではデバイスの画面サイズや解像度によって表示が変わります。タブレットとPCの違い、あるいは画面の大きさや明るさの違いだけで、同じデータでも見え方が大きく異なります。

また、問題を解くための操作も変わります。紙では鉛筆で書き込む・マークシートを塗りつぶすといった操作でしたが、CBTではクリック・タップ・文字入力が中心になります。問題の構造設計・解答欄のレイアウト・UIの誘導方法も、合わせて再設計が必要になります。

CBT教材制作で押さえるべきポイント

ひとつめは、文字と図版の画面最適化です。紙の組版で使う文字サイズ・行間・フォントは、画面表示では最適でないことがあります。画面向けには、UD(ユニバーサルデザイン)フォントの採用や行間・文字間隔の再調整が必要になるケースがほとんどです。

図版も、印刷用の高解像度データをそのまま使うと読み込みが遅くなるため、Web向けに再変換・最適化する工程が必要です。

ふたつめは、アクセシビリティへの対応です。文部科学省はCBT版全国学力調査において、拡大文字問題・ルビ振り問題・スクリプト表示問題など、特別な配慮を必要とする生徒向けのバリエーション作成を想定しています(参考:文部科学省「令和7年度以降の全国学力調査CBT実施について」)。

紙の教材でも必要な配慮ですが、CBTでは仕様の差異が生じやすいため、設計の段階からバリエーション展開を想定しておく必要があります。

みっつめは、1問あたりの設計単位です。CBTは画面ごとに問題を表示するため、紙のような「見開き全体で情報を渡す」設計よりも、1問・1画面単位で意味が完結するコンパクトな構成が求められます。問題と図版の関係性を画面内で完結させることが、ユーザー体験として重要になります。

大寳たいほう製版のデジタル教材制作について

大寳製版株式会社では、1967年の設立以来、50年以上にわたって学習参考図書・教材の組版・図版制作を手がけてきました。紙の教材制作で培ったレイアウト・図版設計の知見を活かしながら、デジタル教材の制作にも一気通貫で対応しています。

「紙の教材をデジタル化したい」「CBTに対応した図版データを整備したい」「デジタル向けに組版の仕様を見直したい」といったご相談から、幅広く対応できます。

まとめ

CBT移行は、教材制作の設計ルールを根本から見直す機会です。紙とデジタルでは、文字・図版・レイアウトの最適解が異なります。2027年度の全面移行を前に、設計の基準を見直しておくことが、品質の高いCBT教材を制作するための第一歩になります。

大寳製版株式会社では、組版・図版設計からデジタルコンテンツ化まで幅広く対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

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※本コラムはAIツールを補助的に活用し、内容の最終確認・編集は担当者が行っています。必要に応じて公表資料・一次情報を確認のうえ掲載しています。

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