2026.07.13

ゲームで学ぶコンテンツはどう作る?Robloxで広がる子ども向け教材制作のポイントを解説

2026.07.13
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小学生に人気のゲームが、勝ち負けを競うタイトルから、自分で作って友だちとつながるタイトルへ入れ替わっています。

株式会社ゲムトレが発表したゲームに関するアンケート調査2026によると、ゲームプラットフォームのRobloxは、シェアを2023年の0.9%から12.7%へ伸ばし、マインクラフトに次ぐ2位に入りました。

子ども向けの学習コンテンツを届ける側にとって、子どもが毎日集まるゲーム空間は、新しい配信先の候補になります。一方で、ゲーム空間に教材を持ち込めばそのまま学んでもらえるわけではありません。

本コラムでは、教材・学習参考図書の制作を50年以上手がけてきた大寳たいほう製版株式会社が、教育出版社やEdTech企業のご担当者様に向けて、ゲームプラットフォーム上の子ども向け教育コンテンツ制作で押さえるポイントを解説します。

小学生に人気のゲームはどう変わっているのか?

小学生の遊びの中心は、個人で勝敗を競うゲームから、作ったものを共有して人とつながるゲームへ移っています。

先に挙げたゲムトレの調査では、2021年にシェア22.3%で1位だったフォートナイトが2026年には4.9%の5位まで下がり、代わってマインクラフトが31.8%で首位を保ちました。ゲムトレはこの6年間の推移を、「つくる・共有する・つながる」ゲームへの移行と分析しています。

Robloxの躍進は、この流れの延長線上にあります。ゲームを遊ぶ場所と作る場所が一体になったプラットフォームに、子どもたちが日常的に集まり始めました。

Robloxとは何か?毎日1億人が遊ぶUGC型プラットフォーム

Robloxとは、利用者が自分でゲームや3D空間を作って公開し、世界中の人がそれを遊べるUGC型のゲームプラットフォームです。UGCとは、運営会社ではなく利用者自身が作るコンテンツを指す言葉です。

Mogura VRが2025年8月に公開した記事によると、Robloxは毎日1億人以上が利用しており、その半数以上を2010年代以降に生まれた世代が占めています。学習用コンテンツを集めた公式の入口であるLearning Hubも公開され、語彙や算数などの学習向けコンテンツが集約され始めました。

教育活用は広がっているが、置けば見てもらえる場所ではない

日本国内でも、通信制高校のワークショップや服飾専門学校のプログラムなど、Robloxを学びに使う事例が2024年から2025年にかけて相次いで報じられました。企業や教育機関がコンテンツを公開する場としての条件は整いつつあります。

見落としやすいのは、ゲーム空間では学習コンテンツが強力な娯楽と同じ棚に並ぶという前提です。学校で配られる教材と違い、遊びとして選ばれなければ起動すらされません。流行しているプラットフォームに出せば見てもらえる、という期待は成立しないのです。

ゲームプラットフォーム上の学習コンテンツは従来のデジタル教材と何が違うのか?

いちばん大きな違いは、使ってもらえる前提があるかどうかです。ゲーム型学習コンテンツとは、遊びの仕組みの中に学習の狙いを組み込み、子どもが自分の意思で遊びながら学べるように作られたコンテンツを指します。

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学ぶ相手ではなく、遊び場を訪れる子どもに向けて作る

学校や塾で配られるデジタル教材は、先生の指示や学習計画という後ろ盾があり、使われることが前提になっています。デジタル教材制作の現場でも、内容の正確さや分かりやすさに力点を置いて仕上がりを確認するのが通常の進め方です。

ゲームプラットフォーム上のコンテンツには、この後ろ盾がありません。遊ぶかどうかを決めるのは子ども自身で、面白くなければ数分でやめてしまいます。作り手は学ぶ相手ではなく、遊び場を訪れる子どもに向けて作ることになります。

ドリルにゲームの皮をかぶせると子どもは離れる

ありがちな失敗が、見た目だけをゲーム風に整えて、中身は選択問題の羅列のままにしてしまう作り方です。子どもは遊びを期待して入ってくるため、問題集だと分かった瞬間に離れていきます。

逆に、ゲームとしての作り込みを優先しすぎて、遊び終わっても何も身につかないコンテンツになる失敗もあります。ゲーム性と学習内容を別々に用意して後から貼り合わせる進め方が、どちらの失敗にも共通する原因です。

ゲーム空間で学ばせる子ども向けコンテンツ制作のポイントは?

遊びの操作そのものが学習の動作になるように、企画の段階から両者を一体で組み立てることが、制作全体の前提になります。

学習目標設計を先に固める

学習目標設計とは、そのコンテンツで子どもが何をできるようになるかを、制作を始める前に定める工程です。ゲーム型の学習コンテンツでは、定めた目標を遊びの操作にどう埋め込むかが企画の中心になります。

大寳製版株式会社が自社サンプルとして制作した四字熟語ゲームでは、落ちてくる漢字パネルを動かして四字熟語を完成させます。パネルを操作する遊びが、熟語を思い出して組み立てる学習の動作と重なるように作られています。

画面の情報量と操作の分かりやすさには教材制作の知見が生きる

対象学年に合った文字の大きさ、一画面に載せる情報の量、図版の見せ方は、紙の教材制作で長年積み上げられてきたノウハウがそのまま通用する領域です。遊びの速度についていけない画面は、学習以前に遊びとして選ばれません。

大寳製版株式会社には、書き順アニメーションやなぞり書き機能を備えた漢字学習ツールのe漢字ナビを、スマートフォンやタブレットに対応するブラウザ教材として制作した実績があります。なぞって書く操作を学習の動作と一致させた例です。

失敗しない依頼先の選び方

制作を外注する場合は、学習目標を最初に確認してくれるかを見てください。画面の見栄えやゲームの仕様から話を始める依頼先では、ゲーム性と学習内容の貼り合わせになる懸念が残ります。

子ども向けの画面づくりの実績も判断材料になります。教育コンテンツ制作会社や教材制作会社であれば、対象学年に合わせた語彙や図版の調整を制作の前提として扱えます。Robloxなどプラットフォーム固有の開発への対応範囲は、会社によって異なるため依頼前に確認しておくと確実です。

まとめ:遊びの操作に学習の狙いを組み込む

2026年現在、Robloxに代表されるゲームプラットフォームは、子どもが毎日集まる場所として教育コンテンツ制作の新しい選択肢になりました。成否を分けるのは、遊びの操作と学習の動作を企画段階から一体で組み立てられるかどうかです。

大寳製版株式会社は、教材・学習参考図書の制作で50年以上培ってきた子ども向けの紙面づくりの知見をもとに、遊びながら学べるデジタル教材制作を手がけてきました。ゲーム形式の学習コンテンツをはじめ、教材のデジタル化に関わる企画からの制作に対応しています。

ゲーム空間への展開や遊びを取り入れた教材づくりを検討している教育出版社・EdTech企業のご担当者様は、大寳製版株式会社へお気軽にご相談ください。

参考事例

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デジタルコンテンツ / 教育

e漢字ナビ

株式会社H様

四字熟語ゲーム 制作実績を見る

国語

四字熟語ゲーム

よくある質問

Q1. Robloxとは何ですか?
A. Robloxとは、利用者が自分でゲームや3D空間を作って公開し、世界中の人がそれを遊べるUGC型のゲームプラットフォームです。毎日1億人以上が利用しており、その半数以上を2010年代以降に生まれた若い世代が占めています。
Q2. ゲームプラットフォームが学習コンテンツの配信先として注目されるのはなぜですか?
A. 小学生に人気のゲームが、勝敗を競うタイトルから自分で作って共有するタイトルへ移っているためです。2026年の調査ではRobloxがマインクラフトに次ぐ2位に入り、子どもが日常的に集まる場所として無視できない規模になっています。
Q3. ゲーム型学習コンテンツとドリル型のデジタル教材はどう違いますか?
A. ドリル型のデジタル教材は、学校や塾で使われることが前提にあり、問題を解く学習動作が中心です。ゲーム型学習コンテンツは子どもが自分の意思で選んで遊ぶため、遊びとして選ばれる面白さと学習の狙いを両立させる必要があります。
Q4. 見た目をゲーム風にすれば子どもは学んでくれますか?
A. 見た目だけをゲーム風に整えても、中身が問題の羅列のままでは子どもはすぐに離れてしまいます。遊びの操作そのものが学習の動作になるように、企画の段階から学習目標と遊びの仕組みを一体で組み立てることが欠かせません。
Q5. 学習目標設計とは何ですか?
A. 学習目標設計とは、そのコンテンツで子どもが何をできるようになるかを、制作を始める前に定める工程です。ゲーム型の学習コンテンツでは、定めた学習目標を遊びの操作にどう埋め込むかが企画の中心になります。
Q6. 制作を外注する場合、依頼先には何を確認すればよいですか?
A. 学習目標を最初に確認してくれるか、対象学年に合わせた画面づくりの実績があるか、遊びの操作と学習の動作を一致させる提案ができるかを確認してください。Robloxなどプラットフォーム固有の開発への対応範囲も、依頼前に確認しておくと確実です。
Q7. ゲーム型学習コンテンツの制作費用はどのくらいかかりますか?
A. 企画の規模や実装する機能によって大きく変わるため、一律の相場は示せません。作りたいコンテンツの目的と対象学年を整理したうえで、制作会社に見積もりを依頼するのが確実です。
Q8. 大寳製版株式会社にはどんなゲーム形式の制作実績がありますか?
A. 書き順アニメーションやなぞり書き機能を備えた漢字学習ツールのe漢字ナビ、落ちてくる漢字パネルを操作して四字熟語を完成させる自社サンプルの四字熟語ゲームなど、遊びながら学べる学習コンテンツの制作実績があります。

※本コラムはAIツールを補助的に活用し、内容の最終確認・編集は担当者が行っています。必要に応じて公表資料・一次情報を確認のうえ掲載しています。

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