2026.06.11

高校にXR教材が広がるとき、制作会社はどう動くべきか?

2026.06.12
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2026年4月、キヤノンマーケティングジャパン・JTB両社が共同で発表したプレスリリース(2026年4月)によれば、全国の高等学校向けに「XRを活用した体験型DX探究ラボ」の提供が始まりました。

MR(複合現実)やVR(仮想現実)などを活用し、デジタルが社会・現場でどう使われているかを生徒が体験で学ぶプログラムです。これは文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の趣旨に沿ったものであり、企業が持つ先端技術を学校現場に持ち込む動きが具体化した事例です。XRはいずれ来る技術から今から来る技術へと変わっています。

では、体験型コンテンツを作る立場として、教材制作会社や印刷会社はどのように関わることができるのでしょうか。大寳製版株式会社の教材制作・デジタルコンテンツ制作の実務から、XR教材の特性・制作に必要な要素・制作会社が担える役割を整理します。

XRを使った体験型学習とは何か?

XR(クロスリアリティ)とは、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・MR(複合現実)を含む、現実とデジタルを組み合わせた体験を生み出す技術の総称です。体験型学習とは、教材を「読む・聞く」だけでなく、操作する・視点を変える・空間の中に入るという形で知識を得ることを指します。

高校現場での具体的な活用場面としては、次のものが想定されます。MRを使い現実空間に製品や設備のデジタルモデルを重ねて観察するケース、VRで歴史的な出来事や地球規模の現象を仮想空間で体験するケース、ARで教材や実験器具をトリガーに3D解説を表示するケースです。

共通するのは、平面の教材では難しい空間的・動的な情報を体験として伝えるという設計思想です。

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XR教材の制作で求められる要素は何か?

XR教材の制作では、通常のデジタル教材とは異なる要素が必要になります。主な課題は3点です。

ひとつめは3Dモデルの設計と制作です。VR・MRで表示するオブジェクトは3Dデータで構成されるため、イラストや写真だけでは対応できません。制作物のクオリティが体験の質に直結します。

ふたつめはインタラクション設計です。どんな操作で何が起きるかを事前に設計し、端末の操作性と画面の制約に合わせて調整する必要があります。学校現場では端末の種類や通信環境が様々なため、デバイス依存を考慮した設計が求められます。

みっつめは既存コンテンツとの統合です。すでにある紙教材・動画・問題集との整合性を保ちながらXR要素を追加していく設計が、教育的な一貫性を担保します。後付けで対応するよりも、設計段階からXRを前提にした方が、コストと品質の両面で有利です。

教材制作会社はXRにどう関われるか?

XR技術の導入は、ITベンダーや専門のXRシステム会社が主導するケースが多くなります。一方で、コンテンツの中身を設計・制作するのは依然として教材制作会社の役割です。

教材制作会社が担える具体的な領域としては、3Dモデルの制作・図解およびイラストの制作、学習フローの設計と情報構造の整理、紙教材とデジタル要素の整合確認などが挙げられます。

紙の教材とXR教材を同一の品質基準で制作できる体制が整っていると、学習設計の一貫性を保ちやすくなります。XR体験でも読める・わかりやすい・設計が一貫したコンテンツを作るには、教材設計のノウハウが不可欠です。学習体験を設計する力は、技術の知識と切り離しては育ちません。

大寳たいほう製版のXR対応

大寳製版株式会社は、50年以上の学習参考図書制作で培った情報設計力と、3D・AR・VRを含むデジタルコンテンツ制作の体制を組み合わせています。図版・イラスト・組版から3Dモデリング、インタラクティブ実装まで一気通貫で対応できる体制は、教材制作会社の中でも希少な強みです。

大寳製版が制作した社内サンプルコンテンツには、サメの3Dモデルを360°閲覧できる3D魚図鑑や、惑星の軌道をスワイプで確認できる天体シミュレータなど、学習向けの3Dインタラクティブコンテンツがあります。

「XR対応を検討しているが何から始めればよいかわからない」という段階からご相談いただける体制を整えています。

参考事例

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デジタル教科書制作

文化学園大学

e漢字ナビ 制作実績を見る

デジタルコンテンツ / 教育

e漢字ナビ

株式会社H様

まとめ

XRが学校現場に広がるにつれ、体験型コンテンツの制作需要は今後一層高まります。教材制作会社に求められるのは、技術知識だけでなく、体験を通じて何を伝えるかを設計する力です。

大寳製版株式会社では、紙教材の情報設計力と3Dコンテンツ制作の体制を組み合わせ、XR教材のコンテンツ設計から制作までトータルで支援できます。XR導入を検討している教育関係者・発注担当者の方は、お気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. XRとARはどう違うのですか?
A. XRはAR・VR・MRを包括する概念です。ARが現実映像にデジタル情報を重ねる技術であるのに対し、VRは完全な仮想空間を体験させる技術、MRは現実とデジタルをより高度に融合させる技術を指します。XRはこれら三者を総称する言葉として用いられます。
Q. 高校でXR教材を使うには、どんな設備が必要ですか?
A. MRにはMRゴーグル、VRにはVRヘッドセットが必要です。学校環境では、GIGAスクール端末(タブレット・PC)を活用したAR教材が現実的な選択肢です。端末の種類と通信環境によって対応できる技術の幅が変わるため、制作前に確認が必要です。
Q. 既存の紙教材をXR対応にするには、何が必要ですか?
A. 紙教材の内容を3Dモデルやインタラクション設計に変換する工程が必要です。特に重要なのは「何をXRで伝えるか」の取捨選択と、XR要素と紙の内容の整合確認です。設計段階からXRを前提にした方が、コストと品質の両面で有利です。
Q. 教材制作会社がXRプロジェクトに参加するには、どんな体制が必要ですか?
A. 3Dモデリングと教材設計の両方を担える体制が望ましいです。外部のXRシステム会社と協業する場合は、3Dデータの形式やインタラクションの仕様について、プロジェクト初期に認識を合わせることが重要です。

※本コラムはAIツールを補助的に活用し、内容の最終確認・編集は担当者が行っています。必要に応じて公表資料・一次情報を確認のうえ掲載しています。

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